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一番茶摘採 生育順調、品質も良好 熊本・JAくま

2021.04.16
可搬式摘採機で新茶を摘む山村さん

 熊本県内最大の出荷量を誇り、「球磨茶」のブランド確立を目指すJAくま管内で、12日から一番茶の摘採が始まった。平年より5~7日早い。2021年産の新茶は低温や霜の被害もなく順調に生育し品質も良好。一番茶の摘採は5月連休前までを予定している。

 JA茶業部会は早生から晩生の品種を約130ヘクタールで栽培。二番茶や秋冬番茶を合わせ、総出荷量420トン、総販売高4億円を目指す。

 相良村四浦地区の2ヘクタールで栽培する山村孝行さんは、新芽育成のためにかぶせた遮光資材を剥ぎ取り、鮮やかな緑色で5、6センチに伸びた新芽を摘み取った。この日摘採した約800キロの生葉は荒茶に加工し、14日の入札にかけられた。

 山村さんは「お茶は日本の文化。健康増進のためにも急須でいれ飲んでほしい。昨年はコロナ禍で販売面に苦戦したが、今季も高品質に仕上がっているので、安定した価格推移につながってほしい」と期待する。