
JA熊本うき管内で、露地ショウガの収穫がピークを迎えた。2025年産は8月の大雨で一部の圃場(ほじょう)が被災したが、生産者の懸命な管理作業で良好な品質のショウガが収穫されている。11月下旬まで収穫を行い、収穫量1300トンを見込む。
管内は、県内一のショウガ産地だ。宇城市小川町を中心に、同市豊野町や下益城郡美里町で栽培し、JA生姜専門部会は91人の生産者が51ヘクタールで作付けする。特別栽培を行う生産者のうち30戸で、農産物の安全性や環境保全の取り組みを認証するJGAP(日本版の農業生産工程管理)の団体認証を取得する。
収穫後、一部は新ショウガとして出荷するが多くは温度管理の行き届いたJAや農家の貯蔵施設で保管する。貯蔵で風味と辛味が増し、ショウガ独特のあめ色になった状態で翌年3月から出荷する。
同部の前橋一孝部会長は「大雨被害を受けたが、無事に収穫を迎える事ができた。今後は被災圃場の復旧を進めたい」と話した。

