
JAあまくさ女性部牛深総支部は9月下旬、地域内の福祉施設や学校給食センターなど計26ヵ所に、廃食用油を再利用して作った石けん104個を寄贈した。
この取り組みは、家庭で使用済みの食用油の再活用を模索する中で部員の間から生まれたもので、今年で5年目を迎える。今回は地域の商店からも廃油の提供を受け、資源循環の輪が広がった。この活動は持続可能な開発目標(SDGs)の目標12「つくる責任 つかう責任」に該当する。
石けんは7月から製造を開始。廃油にカセイソーダと水を加え、豆腐の空容器に流し込んで約2週間乾燥して固めた後、丁寧にラッピングし、SDGsのメッセージカードを添えて配布した。
小田和穂総支部長は「配布先では台所から衣類まで幅広く使っていると好評。女性部のSDGsの取り組みが地域の皆さんにも少しずつ理解されてきてうれしい」と話す。
同女性部ではこのほかにも、ミニデイサービス(目標3=すべての人に健康と福祉を)、ひな人形展(目標11=住み続けられるまちづくりを)、小学校での食農教育(目標4=質の高い教育をみんなに)など、SDGsに基づいた地域活動に積極的に取り組んでいる。