
JA阿蘇西原甘藷(かんしょ)部会は9月上旬、2025年産の出荷を始めた。部会では甘さが濃厚でしっとりした「シルクスイート」を出荷する。
初出荷では、約2000ケース(1ケース5キロ)の持ち込みがあった。部会員59人、作付面積は80ヘクタールで県内や関西、東海地方への出荷を予定している。9月から6月まで出荷し、販売数量1770トン、販売金額5億5000万円を目指す。
25年産は2月下旬~4月上旬の低温で推移し、生育に遅れが見られたが徐々に気温も上昇。例年並みの生育となった。
夏場の高温対策として、主に非生物的ストレスを緩和するバイオスティミュラント資材の活用やマルチの種類の変更などを実施。空洞症の低減に努め、出荷量増加につなげた。
担当の鞭馬直輝さんは「8月後半から適度な降雨があり、順調な生育につながった。今年も収量増に期待している」と話す。