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 新品種「にじのきらめき」PR抽選会 JAあまくさ

2025.09.27
「にじのきらめき」の抽選をする担当者

 熊本県天草広域本部は8月、JA直売所「天草とれたて市場」で、水稲の新品種「にじのきらめき」の認知度向上を目的とした抽選会を開いた。同品種は県の奨励品種に採用されており、今後の普及が期待されている。

 天草地域では、早期水稲として「コシヒカリ」が主力品種とされてきたが、近年の高温障害で品質や収量の低下が課題となっていた。これを受け同本部は2023年から「にじのきらめき」の試験栽培を開始。耐暑性と多収性に優れた同品種は、24年には従来比で収量が約38%増えるなど成果を上げる。

 今年は栽培特性の把握のため、地域内の5法人に限定して約70アールの先行試験栽培も行った。

 試験栽培に参加した農事組合法人「天草夢有ランド」の鏡幸一代表は、「コシヒカリより倒伏しにくく、収量も多く品質も良い。草丈が低いため作業も楽。県の指導の下、将来的な作付けに期待したい」と話した。

 同本部の担当者は「全国的に人気があり、種子の不足が課題だが、JA経済連を通じて正規の種子確保に努めていきたい」と今後の普及に意欲を示した。