
JAやつしろ吉野果実選果場で9月上旬、氷川町特産吉野梨「新高」を台湾へ輸出した。2日間選果し、5キロ箱を2080ケース出荷した。
病害虫の混入を防ぐためのエアがけを入念に行い、1玉1キロほどの大きな梨を手作業で包装し、箱詰めする。通常の出荷より工程が増えるため、生産者も作業を手伝った。
台湾では「丸く黄色く大きいもの」が縁起物として喜ばれる。中秋節の贈答時期は、「新高」が大きさと質の良さで高い評価を得ている。台湾への輸出は2004年から始まり22年目。台北のスーパーなどで販売される。
JA野菜・果樹特産課の坂本浩さんは「8月11日の豪雨で一部土砂崩れが見られ、これから出荷が始まる品種にどれだけの影響が出るか分からないが、生産者と最善を尽くしたい。歴史を絶やさず生産者と継続して頑張りたい」と話した。