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クルクマ出荷順調 JAあまくさ

2025.09.18
クルクマの収穫をする竹中さん

 JAあまくさ管内でクルクマの出荷が進む。日持ちの良さから、仏花やフラワーアレンジメントなどで広く利用される。九州・関東・関西への出荷は10月まで続く見込み。一方、8月11日に県内を襲った豪雨で被害を受けた農家もいる。

 上天草市の竹中幹雄さんは5月下旬に初出荷し、現在は1日あたり2、3ケース(1ケース40本入り)を出荷する。今期は約50ケースを見込む。竹中さんは「霧吹きで水をかけると長持ちする」と購入者に呼びかける。「水が汚れず匂いもない」と仏壇用にも評価が高い。

 8月11日の豪雨によって、同市松島町の吉澤孝二さんは8500本の収穫を計画していたが、残り約4000本の廃棄を余儀なくされた。吉澤さんは「生育が良く、順調に出荷していたのに。ハウス内に高さ1.5メートルを超える水が入ったのは初めて」と肩を落とした。

 水が引いた後も、泥にまみれた設備の復旧作業に追われる。今後の出荷計画にも大きな影響が出る見通しだ。

 今回の豪雨で、上天草市の複数の農家が同様の被害を受けた。市は農業被害の実態把握と支援策の検討を急ぐ。JA担当者は「県や市と連携し、できる限り支援していきたい」と話す。