
JA鹿本女性部鹿北支部は8月下旬、山鹿市の鹿北支所で「廃油石けん」作りを行った。家の光教室の一環で部員10人が参加した。廃油石けんは自宅などで使った食用油を再利用して作る石けんで、肌にも環境にも優しいのが特徴。活動を通じて環境負荷を低減し、持続可能な開発目標(SDGs)に貢献する。
今回は女性部が持ち寄った廃油約20リットルを使い約150個を作った。一斗缶に水で溶かしたカセイソーダ(水酸化ナトリウム)に廃油を入れ20~30分間棒でかき混ぜる。少し固まったら容器に流し入れ、約3カ月間乾燥させる。完成した石けんは2個ずつラッピングし、JAのYショップ岳間店などで販売する。
JA女性部は自然環境を守る活動として、各支部で廃油石けん作りに取り組んでいる。並行して8月からスタートした、JA熊本県女性協が実施する廃食用油をバイオディーゼル燃料として再利用する「廃食用油回収リサイクルプロジェクト」にも参画する。廃油の持ち込みは10月より各営農センターなどで受け付ける。
同グループ代表の渡辺敬子さんは「活動を通して地域に貢献し、少しでもJAを知るきっかけにつながればうれしい」と話した。