
JAあしきた青壮年部田浦支部は8月下旬、管内のかんきつ生産者46人を対象に「不知火」や甘夏などの大苗計2023本を配布した。樹齢を重ねた木は収量や果実品質が低下しやすいため、若木への更新を推奨している。
同支部は、かんきつ生産者からの育苗委託を受けて、毎年3月上旬に樹齢1年目の苗木を1本ずつ赤土の入った肥料袋に植栽する。
その後、加温ハウス内で温度調整やかん水、防除を徹底しながら約6か月間苗を育て、生産者へ配布する。大苗の状態で渡すことで、未収益期間を短縮できる。この取り組みが始まって27年ほどになる。
浪崎大平副支部長は「猛暑が続いたが、部員の懸命な栽培管理で高品質な苗に仕上がった。大苗を配布した生産者には高品質なかんきつを生産してもらいたい」と話した。