
JAくまは7月下旬、水稲・野菜の肥料を特別価格で販売する「トラック市」を開いた。
7月と1月の2回開かれている恒例の特売セールで、生産者の生産コスト軽減を図り所得増大を目指す取り組みで、自己改革の一環にもつなげている。管内4店舗の購買店舗で実施され、販売数量は合計3946袋(前年比132%)となり、全体で約134万円の還元となった。
あさぎり地区購買店舗では、販売開始の1時間前から購入希望者が来店。購入した70代の夫婦は「肥料価格が高騰する中、トラック市は通常で購入するより経費が抑えられるので助かっている」と話した。
同セールは、成分や効果などメーカーと共同で開発するプライベートブランド(PB)肥料を通常より最大で397円(1袋20キロ)安く販売。同JAが直接メーカーと交渉し協同開発することで低価格での供給を実現した。
生産資材課の濱田康広課長は「7月から肥料価格改定で大幅値上げとなったが、少しでも安く提供できるようメーカーと交渉を行い価格を抑えることができた。組合員の皆さまのコスト低減へ向け、今後も普及拡大に努めていきたい」と話す。
同市は来年1月にも開催を予定。農業者の所得増大に向けた取り組みを継続していく。