
JAあしきたは5月下旬、試験栽培する加工用ジャガイモを機械収穫した。芦北町佐敷地区の試験園10アールで2トンを掘り取った。県立芦北高校農業科の2年生らが見学した。
JAは県や菓子・農機メーカーなどと連携し、新規作物の普及に向け2022年から加工用ジャガイモを試験栽培する。収穫したのはポテトチップスに適した品種の「オホーツクチップ」で、2月に苗を植えたもの。腐れも少なく順調に生育した。
芦北地域振興局農業普及・振興課の森本由香里技師は「青果用より出荷調整の手間が少なく、機械で大幅な効率化が可能だが、園地の状況に合わせた排水対策が課題」と話す。
高校生らは品種の特徴などの説明を受け、機械収穫を間近で見学した。高校生は「普段育てている青果用と加工用でどう違うのか、食べ比べてみたい」と興味を示した。収穫したジャガイモは、提携する菓子メーカー「湖池屋」へ出荷した。