
JA菊池は、新たに就農を目指す人に研修を行う。研修生の松岡大輔さん(44)は、4月から宿根カスミソウ栽培研修を受講する。JA花卉(かき)部会の阪本貢紀さん(29)が受け入れ農家として指導する。2年間の研修を経て、菊池市での就農を目指す。
松岡さんは、同市出身。実家は稲作農家だが、農業は未経験だった。前職で農家技能実習生の支援をしていたことを機に、農業の魅力に気付き、県へ相談。市が宿根カスミソウの歴史ある産地だと知り、地元で就農を決意した。農地のめどは立っているが、初期投資を抑えるため中古ハウスを探しているという。
松岡さんは「研修の一つ一つが新鮮。阪本さんのおかげで充実した日々を過ごしている。技術力を身につけながら、中古ハウスなどの情報収集も頑張りたい」と話した。
阪本さんは「松岡さんは真面目な性格で、勉強熱心。10年前に自分が就農した時の経験を踏まえ、丁寧に教えたい」と話した。