熊本の農畜産物

イチジク出荷本格化 JA熊本うき

2025.06.11
イチジクの色づきなどを確認する参加者

 県内一のイチジク産地・JA熊本うき管内で、加温栽培の出荷が本格化した。5月下旬、約1000パック(1パック250グラム)がJA選果場に持ち込まれた。6月下旬から無加温栽培も加わり、7月中旬に出荷最盛期を迎える。9月末まで総出荷量83トン、販売金額1億円を目指す。

 本格出荷に先駆け、5月下旬、加温栽培の出荷者に目ならし会を開いた。この日持ち込まれたイチジクを例に色づきや大きさなどの出荷基準を確認した。

 イチジクの加温栽培は全国的にも珍しい。2025年産は5月上旬に初出荷した。生育期の平均気温が低く例年より10日ほど遅い出荷となったが、良い果実内容に仕上がった。

 管内では宇城市三角町を中心に、宇城いちじく部会の24人が、約3・7ヘクタールで栽培。西山憲義部会長は「高品質なイチジクを安定して出荷できるよう努力したい」と話した。