
JAくま管内では5月上旬から始まった生ニンニクの出荷が本格的なシーズンを迎えている。
5月中旬、JAくま下球磨第一選果場には日量400キロの生ニンニクが持ち込まれ、担当者が品質を確認。主に九州各地に出荷する。2025年産は総出荷量12トンを見込む。
生育は10月中旬からの定植後、順調に推移。3月下旬以降、冷え込みの影響で収穫期が1週間ほど遅れたが、病害虫の被害もおおむね少なく、品質は良好だ。サイズは2L~L中心。
担当者は「昨年が長雨による収穫の遅れがあり、生ニンニクの出荷量が落ち込んだ。今年産は栽培管理や出荷利用を整えて、最後まで順調な出荷に期待したい」と話す。
JA中央地域ニンニク部会は、生産者戸数が50戸、作付面積は約4ヘクタール。
病気が発生しやすい春先などは、生産者と指導員の情報共有を強化。現地講習会や、出荷前の出荷査定会で管理の徹底を呼びかけ、収量・品質確保に努めている。
生ニンニクの出荷は5月末まで続き、6月上旬から乾燥ニンニクの出荷が始まる。