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黄色い果肉の「金色羅王」本格出荷 JA菊池

2025.05.27
査定会で大きさ、色、糖度、食味を確認する生産者

 JA菊池すいか部会は、大玉で黄色い果肉の「金色羅皇(こんじきらおう)」の出荷本番を迎えた。大きさ、色付き良く、糖度13以上で食味も良好。5月だけの出荷で2万玉を見込む。部会の新ブランドに生産者は期待を寄せる。

  「金色羅皇」は糖度が高く、シャリ感があり果肉もしっかりしている。口当たりが良く甘みが強い。だが栽培が難しく、交配から出荷までの期間が長く手間がかかり、希少価値が高い。

 新たな部会の目玉へと2023年度、「金色羅王産地化3年計画」として試験栽培を開始。黄色い果肉の「サマークリーム」を栽培していた部会員2人が、改良系の「金色羅王」を栽培したのがきっかけとなった。24年度は部会員63人中25人が栽培し、2万玉を出荷した。計画最終年の今年は24人が栽培。5月に査定会を都度開き、生産者が順に出荷。同下旬に最盛期を迎える。

 林祐一副部会長は「寒暖差で糖度も高く全体的にとても良い出来」と期待する。

 出荷前には糖度センサーで糖度も確認でき、信頼もあり市場評価は高い。山野邦彦指導員は「生産者の所得向上に向け市場との情報交換を密に行い、有利販売につなげたい」と意欲を語る。