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豊穣祈り御田植祭 JA本渡五和

2025.05.07
豊作祈りもち苗を手植えする田男と早乙女ら

 JA本渡五和と本渡諏訪神社は4月中旬、御田植祭を天草市本渡町の神饌(しんせん)田で行った。今年で32回目の御田植祭には氏子、JA、行政の関係者ら約80人が参列し、五穀豊穣(ほうじょう)を祈願した。

 神事の後、かすりの着物にすげがさ姿に扮(ふん)した天草拓心高校の早乙女8人と、白装束に烏帽子姿の田男8人が、神饌田へ入った。横一列に並び「峰の雪もち」を手植えした。約10アールの水田で作られたもち米は、8月上旬の抜穂祭(ぬいぼさい)で収穫し、宮中や伊勢神宮、諏訪大社、靖国神社へ献上される。

 本渡諏訪神社の大野康典宮司は、早乙女を務めた生徒に「ゆかしく、麗しく、にぎにぎしく執り行うことができた」と感謝を述べた。5年連続で大田主を務める山下政敏さん(68)は「昨年は収量は少なかったが品質は良かった。今年は、収量も多く病害虫に負けない米に育ってほしい」と話した。