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高齢農家の作業支援 高品質ミカン生産拡大へ JA本渡五和

2024.03.18
園地で作業する青年部員

 JA本渡五和果樹部会青年部は、高齢化や労力不足などが深刻化する中、ハウスのビニール張り補助や台風被害時の施設復旧作業などに取り組む。特に高齢農家において重労働となる作業をJA職員と協力して実施し、農業生産の拡大と農業者の所得増大へつなげる。

 近年は高齢農家の園地では縮間伐作業ができず、ミカンの品質低下や作業に支障をきたすといった悩みを持つ生産者も多い。

 1日、同部員16人が縮間伐作業を受託し、6戸計1・8ヘクタールの園地で作業を行った。チェーンソーで枝を伐採し、粉砕機でチップにするまで請け負う。作業後は、果実への日当たりや風通しが良くなるため品質向上にも繋がる。樹間が広がることで作業管理スペースの確保もできる。

 40アールの作業を委託した天草市下浦町の橋口昭人さん(81)は「作業を行ってもらい大変ありがたい。このような活動は、今後もぜひ継続して欲しい」と話した。

 今後も同青年部では、地域農家のニーズに対応した取り組みを行い、高品質ミカンの生産と生産拡大に繋げるための支援を行っていく。