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果樹でドローン防除実証試験 JAあまくさ

2024.02.17
試験した圃場で収穫した「肥の豊」

 JAあまくさ果樹部会東支部では2023年からドローンを使った省力的な防除の実証試験が始まった。この取り組みはJAあまくさと天草市が、猛暑期のの消毒の労力軽減を目的に同部会員に呼びかけ、講習会でドローン試験防除実施の説明をした。

 23年には天草市有明地区で12件、延べ面積22・8ヘクタールで実施。費用はJAが窓口となり天草市が全額補助。ドローンでの散布はドローン講習や災害現場を調査する天草市の株式会社岳が受託した。

 同部会員で柑橘農家の江頭真実さんは20アールの圃場(ほじょう)で8月と12月に試験防除を実施。手掛け散布だと3時間かかっていた作業が、ドローンによる散布では1時間20分と半減した。江頭さんは「空いた時間を他の作業に費やすことができる。薬剤によっては葉の裏など手掛けも必要。ドローン散布と手掛けを上手く活用していきたい」と話した。

 JA担当者は「今回の試験で参加者は省力化に手応えを感じている。今後は防除の効果を確認しながら広げていく」と話した。