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[未来を見つめる わたしの地域のSDGs](114) ミニデイサービス300回突破 JAあまくさ

2024.02.29
健康体操に励む利用者ら

 JAあまくさ女性部大矢野総支部梅ノ木支部が地域の高齢者向けに週に1度行う「ミニデイサービス」が300回を超えた。共に楽しめるレクリエーションなどを行い、月に1回手作り料理を振る舞う。住民のつながりを強め、助け合える関係を築くことで安心して住み続けられる地域づくりに貢献する。

 同地区は49世帯96人のうち35人が65歳以上。ミニデイサービスは2017年から公民館で行い、1月23日で301回目を迎えた。設立当初からほぼ休まず参加している松本八重子さん(88)は「女性部員は顔見知りばかりで、おしゃべりが楽しみ。毎週行くために元気でいようと思う」と話した。

 毎週の活動ではバイタルチェック、健康体操、ゲームなどで健康維持に貢献。月に1回提供する手料理の材料は、部員宅で取れた野菜や賞味期限が近い食材を持ち寄り、食品ロスの削減にもなる。

 コロナ禍でも、利用者からの要望があれば緊急事態宣言の発令時以外は実施した。対面での関係が希薄になりがちな時期だったが、感染防止対策を徹底し、人と人の関わりを重視した。

 参加者は「コロナ禍では不安でいっぱいだったが、集う場所があることで解消された。地域で支えてもらえて感謝している。食事も楽しみ」と話す。

 女性部は「誰一人取り残さない」という理念を掲げる持続可能な開発目標(SDGs)や食料問題について「家の光」の特集を使って学習会で学び、活動に役立てる。

 同支部は17人で、手芸や料理教室、フラダンスなどの活動の他、住民に向けの勉強会も行っている。

 山﨑むつみ支部長は「今後も部員同士助け合いながら1000回を目標に地域に寄り添った活動を続けていく」と話した。