ＪＡ菊池管内でイチゴの出荷が順調に進んでいる。生産者の予冷庫にエチレンガス除去装置を設置し、収穫後のイチゴを４時間程度予冷した後、パック詰めを行うことで鮮度保持を図っている。

　集荷されたイチゴは保冷庫で品質良好のイチゴのフレッシュさを保ち、市場でも「新鮮で日持ちのいいイチゴ」として高い評価がある。また、市場到着時の状態を想定しながら厳しい検査を行う。輸出強化や特別販売品などで有利販売にも努める。

　品種は「ひのしずく」「ゆうべに」「恋みのり」の３種。昨年１１月中旬から出荷が始まり、１番花から２番花に移行しながら安定出荷を続ける。１月中旬現在日量５０００～６０００パックを出荷。徐々に数量を伸ばし、３月上旬のピーク時には日量１万パックを見込んでいる。

　部会員は３８戸で、６４４アールを栽培。部会員が一丸となって大きさと味を追求し、努力と団結で「きくちいちご」の更なるブランド化を目指す。

　ＪＡイチゴ指導員の矢野博之さんは「天候にも恵まれ玉太り、食味は良好。県内でも面積を増やしている『ゆうべに』は菊池でも面積を増やし、『ひのしずく』と並ぶ菊池の目玉にしたい」と話した。