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[人つなぐ、JA 私たちの自己改革奮闘記](265) 営農指導磨く勉強会 JAくま

2024.01.23
現地で意見を交わす参加者ら

 JAくまでは年間を通して、園芸と花き指導員を対象に勉強会を開いている。勉強会は6年ほど前から取り組まれ、営農部と各地区営農センター職員の知識平準化を目指す。農業者の所得増大と農業生産の拡大に向け、同JAでは営農指導員の育成と指導に取り組む。

 当時、JAくま管内では農家技術の差が課題となっていた。JA管内は1市9町村と広く、同じ品目でも地域で10アール当たり収量の差が見られた。この差をなくすため、まずは営農指導員の知識・技術習得に向けて勉強会が始まった。

 12月の勉強会ではJAと球磨地域振興局の担当者ら17人が参加し、出荷の最盛を迎えているイチゴとトマトを学んだ。管内2カ所のハウスに出向き、営農指導員が作付けや生育状況、部会での取り組みなどを報告。生産者やJA担当者との意見を交わした。現地学習後は会議を開き、各担当の作物の生育など現状を報告し、情報を共有した。

 営農指導課の宮原辰美課長は「自身のスキルを上げるためにも積極的に質問し、全員が同じ目線で学び、巡回にあたってほしい」と話した。管内の地域差も徐々に小さくなっている。

 今後も作物の生育や出荷時期に合わせて勉強会を開く。