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[人つなぐ、JA 私たちの自己改革奮闘記](258) 独自の栽培技術確立 JA鹿本

2023.08.17
新規栽培者への採種指導

 JA鹿本花き部会ホオズキグループはホオズキの品質向上と経営の安定を図るため、鹿本農業普及振興課や熊本農政事務所と連携し鹿本独自の栽培技術の確立に力を入れている。

 同花卉部会は39戸、ホオズキグループは8戸で構成。ホオズキは、県内他産地に先駆けて昭和50年代から輪菊との複合品目として栽培が始まった。

 近年では、ウイルス病のまん延による品質低下や生産者の高齢化による労働力の低下が大きな課題となっている。

 そこで、ウイルス病対策として実生栽培の確立に取り組んだ。収穫前に翌年度の種子用として優良系統の選抜を行い、厳選した株の実から種子を採取。洗浄および乾燥後、恒温器に入れ70度で3日間の熱処理をする。熱処理でウイルス株率は40%から3%になり、ウイルス病が減少。生産者の労力軽減につながった。また、厳選した優良種子をグループ全員が使用することで、選抜前と比べて実の付きや大きさ、形、色づきなど品質が向上し、市場評価も高まっている。

 これからも「ホオズキ一大産地くまもと」を目指し、有望品目として生産拡大を図っていく。