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[未来を見つめる わたしの地域のSDGs](107) 夏の節電対策に一役 グリーンカーテン JAくま

2023.08.15
連日収穫される「グリーンカーテン」のキュウリ

 JAくまは管内支所、事業所で花いっぱい運動やグリーンカーテンの設置に取り組んでいる。「くらしの活動プロジェクト」の一環で、本所では6月中旬に定植したキュウリやニガウリ(ゴーヤー)、ヘチマなどが、次々と収穫されている。

 グリーンカーテンはつる性植物による壁面緑化で、直射日光を遮って室温の上昇を抑え、蒸散作用で周囲の温度を下げるなど夏の節電対策につながる。また、植物の光合成の過程で二酸化炭素(CO2)を吸収し地球温暖化を緩和させるなどの効果をもたらす。この取り組みは持続可能な開発目標(SDGs)の目標7「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」や、目標13「気候変動に具体的な対策を」につながる。また、花や実が楽しめることで癒しと心地よさの心理的作用も期待ができる。

 収穫された野菜は、近くの支所で来店者に持ち帰ってもらう予定だ。7月下旬にはJAの福祉施設「木綿葉」へ食材として提供した。

 担当者は「これまでアサガオなどつる性の花を植えていたが、今回はアサガオに加え野菜を取り入れた。来年はより遮光効果が出せるよう量や設置場所を増やしたい」と話した。