
JAあしきたの特産タマネギ「サラたまちゃん」を生産するサラたまちゃん部会は7月下旬、2024年産タマネギの種まきに向けて苗床の土壌の太陽熱消毒を開始した。
太陽熱消毒は減農薬のための取り組みの1つ。部会員全員が熊本県よりエコファーマーの認定を受けており、安全・安心な農産物生産のため、農薬、化学肥料の使用回数を熊本県の慣行レベルの半分以下に抑えている。この取り組みは持続可能な開発目標(SDGs)の目標12「つくる責任使う責任」の達成に繋がる。
まず耕起をして土を柔らかくしてから畝を作り、太陽熱を利用するために園地の全面に透明マルチを被せる。その後約1か月間にわたって、マルチ内の土壌を50度以上の高温状態に保つことで、土の中の病原菌や雑草種子を死滅させる。
「サラたまちゃん」1.3ヘクタールを栽培する山内秋光さんの園地では、7月22日に太陽熱消毒を開始した。「隙間ができないよう、しっかりマルチで密閉することが重要。消毒用にマルチを張るのは手間がかかるが、安全・安心なサラたまちゃんを作るためには欠かせない」と山内さんは話す。
消毒した苗床への種まきは9月上旬に始まる。部会では、緑肥を用いた土づくり、地元畜産農家と連携した堆肥の活用など、自然環境や消費者に配慮したさまざまな取り組みを行っている。