熊本の農畜産物

「球磨梨」シーズン到来 「幸水」出荷始まる JAくま

2023.07.28
収穫を迎え仕上がりを確認する前田さん

 JAくま管内では7月中旬、トンネル栽培の梨「幸水」が出荷を迎えた。2023年産は70戸が栽培。「幸水」「豊水」「秋麗」を中心に栽培し、7月下旬から8月上旬にかけ出荷最盛期を迎える。出荷は10月上旬まで続き、合計約550トンを見込む。

 生育は昨年よりも5日ほど早い開花となり着果も良好。果実の初期肥大は順調だったが、摘果期の天候が不安定で果実肥大は鈍り小玉傾向にある。

 JA担当者は「定期的な講習会と生産者の管理で病害虫被害も最小限で、糖度に問題はない」と話す。

 錦町で「幸水」「豊水」「秋麗」を中心に約1.6ヘクタール栽培する前田敏克さん(41)は「コロナにより消費者の食への意識変化もあったと感じる。関係機関と連携し、適期に出荷をしていきたい。病害虫も気をつけて管理をしていきたい」と話した。

 目ならし会と出荷販売対策会議を開き、出荷規格や収穫時の留意点、市場からの情勢報告などを確認した。「よかナシでおもてナシ『球磨梨』」のスローガンを掲げ、防除の徹底、品質向上に取り組む。