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[未来を見つめる わたしの地域のSDGs](104) 農業の大切さ知って 小学校に田植え指導 JA熊本うき

2023.07.13
田植えを指導する青壮年部

 JA熊本うき青壮年部の各支部では、子どもたちに農業の大切さを知ってもらおうと、近隣の小学校に協力し田植え指導に取り組んでいる。田植えを体験することで、自然の豊かさや農業の多面的な機能について学びを深める。

 同部の活動は持続可能な開発目標(SDGs)の目標15「陸の豊かさを守ろう」に関係する。

 小川地区青壮年部河江支部は6月29日に宇城市立河江小学校の5年生56人に田植えを指導した。児童らは、学校近くの水田で田植え綱に沿って一列に整列し、米の苗を丁寧に植え付けた。最初はぎこちない手つきも徐々に慣れ、泥だらけになりながら田植えを楽しんだ。

 近年では農業の多面的機能にも注目が集まっており、水田では雨水を一時的に貯留し洪水を防ぐことや様々な生態系を育むこと、豊かな自然景観を形成する役割などがある。同支部では種まきから苗作り、田植え、稲刈りの指導をすることで、未来を担う児童らに地域農業の重要性を伝えている。

 同支部の廻田健支部長は「指導は大変だが、自分が経験して良かったと思う体験は、子どもたちにも伝えていきたい。農業を考えるきっかけになってほしい」と話した。