
熊本市南区でミニトマトを生産する株式会社ミヤモトファームは5月下旬、JA援農支援隊事業によるボランティアを受け入れた。農林中央金庫の職員延べ18人が2班に分かれて、収穫や出荷作業に汗を流した。農家の人手不足解消と企業のやりがいや達成感、地域貢献などに今後も期待がかかる。
事業は農協観光が繁忙期で人手不足の農業現場と農業体験をしたい企業の人材を結びつける取り組み。熊本県内では初の取り組み。
宮本和範社長は「農繁期の中、人手不足もあり大変助かっている。農家の現状や環境を知ってほしかったこともあり、良い経験になった」と話した。
ボランティアに参加した農林中央金庫熊本支店の浜田麻湖さんは「整備されたハウス内で快適に作業できた。収穫には経験が必要なところも多く、現場を知る貴重な機会となった」と話した。
31日には小暮俊介熊本支店長も作業に参加。また、農林中金がオランダに設立した現地法人「Norinchukin Bank Europe N.V.」から参加したリック・テルフォートさんは「農作業は初めての体験。農業の基礎を感じられた。オランダに帰って、この経験を仕事仲間や同僚に伝えたい。そして今後の業務に生かしたい」と話した。