
JA熊本市は3月上旬、全国の主要取引市場担当者14人を産地に招き、春夏ウリ類、春野菜の生産圃場(ほじょう)視察会を3年ぶりに開いた。
JAオリジナルブランド「夢未来」農産物の消費拡大と販売力強化を目指し、市場担当者との連携強化に努める。
同日はJA管内で栽培する大玉スイカ、イチゴ、トマト類、ナスの圃場を視察し、JAの担当職員が本年度の品種構成や生育状況などについて説明。春期の出荷最盛期を前に意見交換を実施した。
参加者からは「反当たりの収量はどのくらいか」「出荷のピークはいつ頃になるのか」「病害虫の発生状況はどうか」など様々な質問が飛び交った。
JAは同視察会を約10年前から続けている。データや資料だけではなく、実際の生産現場を市場担当者に確認してもらうことで、より正確な産地情報の発信や販売計画の策定につなげている。
営農販売課の原田直樹さん(40)は「農業所得向上のためにも、生産現場の情報や意見を市場に伝え、今後も密な連携を続けていく」と話した。