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[人つなぐ、JA 私たちの自己改革奮闘記](244) 生産現場の声 市場へ JA熊本市

2023.03.30
大玉スイカの生育状況を確認する市場関係者ら

 JA熊本市は3月上旬、全国の主要取引市場担当者14人を産地に招き、春夏ウリ類、春野菜の生産圃場(ほじょう)視察会を3年ぶりに開いた。

 JAオリジナルブランド「夢未来」農産物の消費拡大と販売力強化を目指し、市場担当者との連携強化に努める。

 同日はJA管内で栽培する大玉スイカ、イチゴ、トマト類、ナスの圃場を視察し、JAの担当職員が本年度の品種構成や生育状況などについて説明。春期の出荷最盛期を前に意見交換を実施した。

 参加者からは「反当たりの収量はどのくらいか」「出荷のピークはいつ頃になるのか」「病害虫の発生状況はどうか」など様々な質問が飛び交った。

 JAは同視察会を約10年前から続けている。データや資料だけではなく、実際の生産現場を市場担当者に確認してもらうことで、より正確な産地情報の発信や販売計画の策定につなげている。

 営農販売課の原田直樹さん(40)は「農業所得向上のためにも、生産現場の情報や意見を市場に伝え、今後も密な連携を続けていく」と話した。