熊本の農畜産物

春ショウガの出荷始まる JA熊本うき

2023.03.29
持ち込まれたショウガを確認する関係者

 JA熊本うき管内で春ショウガ(囲いショウガ)の出荷が、15日から始まった。秋に収穫したものを温度管理の行き届いた貯蔵施設で保管したもので、6月2日まで関東地方を中心に、約1200トンを出荷する。

 JA生姜専門部会では出荷に先がけて、10日に選別講習会をJA生姜貯蔵庫で開いた。参加した生産者は出荷基準や選別、荷造りについて確認。品質管理を徹底し、産地として高品質なショウガの出荷に努める。

 JA管内は県内有数のショウガ産地。宇城市小川町を中心に同市豊野町や下益城郡美里町で栽培され、同部では120人の生産者が68ヘクタールで作付けする。その他、特別栽培に取り組む生産者のうち40戸で(日本版農業生産工程管理)を取得するなど、農産物の安全性や環境保全にも力を入れる。 

 同部会の中村誠也部会長は「出荷作業などで忙しい時期に入るが、安全第一の作業に努め、シーズン終了まで無事に出荷を続けていきたい」と話した。