熊本の農畜産物

JA熊本うきブランドトマト「夢ロマン」出荷本番 JA熊本うき

2023.03.25
選果される「くまもと塩トマト」

 JA熊本うき管内で独自ブランドの塩トマト「夢ロマン」の出荷が本格化している。JA不知火パッケージセンターでは日量約500ケース(1ケース1キログラム化粧箱)を出荷。高糖度品の割合も高く、順調な出荷が続く。

 2021年に地理的表示(GI)保護制度にも登録された「くまもと塩トマト」は、不知火海に面したごく一部の地区でしか生産できない。管内では生産者5人が1.8ヘクタールで作付ける。うっすらと塩分が吹き出す土壌で極限まで水分を抑制して栽培する。一般のトマトより小ぶりで硬く引き締まり、ミネラル分が多く糖度が高い。同じ農地でも毎年、土壌条件が変化するため、生産者は工夫を重ねて栽培する。

 同センターでは糖度センサーの測定で糖度7度以上を茶箱、8度以上は赤箱、10度以上は黒箱に入れて出荷する。直近の天候に恵まれ、黒箱の割合は5割程度と例年より高く推移している。

 営農指導部園芸一課の西島大詞さんは「4月のピーク期に向けて指導を徹底し、品質重視の出荷ができるように努めたい」と話した。