熊本の農畜産物

春夏大玉スイカの出荷開始 JA鹿本

2023.03.09
次々と選果場に運び込まれる大玉スイカ

 全国有数の生産量を誇るJA鹿本で、2月下旬から同JAの農畜産物統一ブランド「夢大地かもと」の春夏大玉スイカの出荷が始まった。4月下旬から5月中旬をピークに、7月上旬まで全国へ向け出荷する。2023年産は、総出荷量約160万玉を見込む。

 この日、生産者5人が約2600玉のスイカをJA植木瓜類選果場に運んだ。1月の日照不足や寒波による気温低下で全体的に生育の遅れが見られたが、その後の天候回復で糖度、熟度とも安定し出来は上々。選果後に東京や大阪、名古屋の市場へ出荷した。

 園芸部会部会長の前田博智さん(53)は「家族全員で大玉スイカを囲み、切った時の香りも楽しんでほしい」と話した。

 部会員487人のうち、本年産スイカ生産者は377人で約310ヘクタールを栽培する。産地の維持拡大や農業者の所得増大に向けた奨励対策を行うなど、部会やJAが一丸となって栽培していく。