
JA本渡五和は1月下旬、担い手に対する出向く体制の強化を目的とした「担い手支援班」を立ち上げた。
これまでは生産者側からJAや地域農業の担い手に出向く担当者(愛称TAC=タック)に相談を持ちかけることが多かった。支援班を設置することで、受け身だったJAが積極的に働きかけ、ワンストップで担い手の悩みや相談を解決する。営農経済部門以外にも管理、信用、共済部門からメンバーを選出し、担い手に対し幅広く提案。JA事業の利用が少ない担い手に対してアプローチすることも目的の一つだ。班は参事直轄とし、毎月1回活動状況を常勤役員や幹部職員へ報告する。
2月中旬にはTACと金融課の融資担当、支店職員らが2つの営農法人を訪問し、経営状況の確認と農業機械更新の予定を聞き取り、資金の調達について提案。話の中で、天草地域における農業の発展には、営農組織の存続が必要不可欠であるとの認識を共有した。
農家の高齢化や後継者不足が進む中、資材価格高騰、労働力の確保など課題は山積みだが、支援班の設置で担い手の所得向上とJA事業の改善、拡大に取り組む計画だ。