
JA熊本市は、2月中旬の2日間、秋津カントリーエレベーターで農産物検査を行った。農産物検査員4人が大豆種子「フクユタカ」「すずおとめ」を検査した。健軍、秋津地区の生産者が持ち込んだ大豆種子を2日間で合計1778袋(1袋30キロ)検査し、「フクユタカ」種子では大粒、中粒ともに概ね準種子1等、「すずおとめ」種子では、小粒、極小粒ともにすべて準種子1等と格付けした。
検査では無作為に抽出した大豆の水分量を測定し、1粒ずつ形質や病害粒の有無などを確かめた。
22年度産の作付面積は約43ヘクタール。今年は開花期まで生育良好であったが、9月の台風の影響で大豆が倒伏し、その後の高温乾燥で回復には至らず、収量が例年より落ち込んだ。品質は1等を中心にまずまずの出来となった。
検査した大豆は今後、熊本県主要農作物改良協会に出荷される予定。農産物検査員は「台風による品質低下を懸念したが、1等が多く合格種子も出ており、まずまずの結果となり一安心。小粒傾向が減収につながったと思われる」と話した。