熊本の農畜産物

秋冬ニンジン出荷最盛 JA菊池

2023.02.07
JA南営農センターに集荷されたニンジンを確認する岩木センター長

 JA菊池管内で秋冬ニンジンの出荷が最盛期を迎えている。日量42トンを出荷中だ。安心ブランド「きくちのまんま」ブランド確立を目指し、安定出荷を狙う。

 JA人参部会は数種類の品種を栽培し、高品質のニンジンを期間中随時出荷する。主な品種は「ベーター441」「愛紅」「ゆうべに」「紅ひなた」「TCH-711」など。部会員60戸が110ヘクタールを栽培する。

 出荷先は熊本、広島、京都、岡山、兵庫方面。期間中3000トンを見込んでいる。ニンジンは主に菊陽町と大津町で栽培され、秋冬ニンジンは11月中旬から3月下旬まで出荷する。

 大津町の生産者は個選でJA南営農センターに持ち込む。岩木憲一センター長は「播種(はしゅ)時期の天候不順による蒔き直しや干ばつなどに悩まされ、一部で品質低下も見られるが、例年並みの出荷ができている」と話した。

 菊陽町にあるJAニンジン選果施設では、収穫された泥付きニンジンが集荷される。洗浄し、選別機で3Lから2Sまで、大きさや形、品質で、13等階級に振り分け箱詰め。市場の要望や用途に合わせて出荷する。