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こっぱ餅出荷最盛に 郷土のおやつ継承 JA本渡五和

2023.01.23
カット用の枠に移されたこっぱ餅

 JA本渡五和管内の営農法人(株)ほたるの里城河原(天草市)では、こっぱ餅の加工、出荷がピークを迎えている。

 「こっぱ餅」はサツマイモを煮干して乾燥させた「こっぱ」ともち米、砂糖などを混ぜて作る天草地方の伝統的なおやつ。食べやすい大きさにカットして焼いて食べる。以前は一般家庭でも年末の餅つきとあわせて正月用のおやつとして作られていたが、現在は代表的なお土産として販売されている。

 同社では原料となるサツマイモ「べにはるか」を苗植えから収穫、加工まで行い、販売する。出荷するとすぐに完売するほど人気で、加工に携わる田口久美子さんは「例年1万個ほどお買い上げいただいている。ぜひ、多くの人に味わってもらいたい」と話した。こっぱ餅は同JAの直売店舗「グリーントップ本渡」の他、「天草とれたて市場」などで販売され、5月まで出荷が続く予定だ。