JAたまなは不用になった農薬(産業廃棄物)の回収に取り組んでいる。農業や一般家庭などで使わなくなった農薬をJAが回収することで、農家の処分負担の軽減や違法な廃棄を防ぐ。
この取り組みは持続可能な開発目標(SDGs)の12「つくる責任つかう責任」にも通じる。
JAでは2年に1回、各地区の供給センター11カ所で不用になった農薬を回収している。11月上旬には約8.5トンが集まった。回収した農薬は専門の産業廃棄物処理業者に委託し処分した。
農薬の処分方法は法令や行政の指導で厳密に定められ、一般の家庭ごみに出すことは禁止されている。供給センターでは持ち込まれた農薬を粉剤や液剤などの種類別に手作業で仕分けし、種類ごとに段ボールに入れた。液剤は漏れ出さないよう細心の注意を払いながら作業した。
JA担当者は「今回も多くの農薬が集まった。JAが処分を請け負うことで違法廃棄などの問題解決につなげたい」と話した。