熊本の農畜産物

高糖度で酸切れの良いポンカン出荷最盛  JA本渡五和

2023.01.16
選別されるポンカン

 JA本渡五和管内のポンカン出荷が最盛期を迎えている。同JAのみかん選果場では年明け4日から選果を再開した。管内のポンカン生産は大正末期から始まり、2022年産で98年目を迎えた。現在の栽培面積は41ヘクタールで生産者は97人。

 最も収穫時期が早い「太田ポンカン」は12月中に130トンを出荷した。年末20日過ぎの寒波で天草地域の山間部でも10センチ以上の積雪があり、その後も好天に恵まれなかったため果実に若干の影響が出ているものの、今後は高しょう系、低しょう系の出荷が続く。

 22年産は例年と比べ糖度も高く、酸切れの良い内容となっており、年末まではギフト注文を中心に販売した。年明けからは主に量販店で販売する。

 夏井直哉場長は「一昨年の気象の影響で数量は少ないが、良質なポンカンを多くの人に味わってもらいたい」と話した。