熊本の農畜産物

イチゴ一元出荷始まる 品質を保ち安定供給 JA熊本うき

2022.12.19
持ち込まれたイチゴを検査する職員

 JA熊本うきはイチゴ出荷の本格化を受け11月下旬、熊本市南区城南町の「イチゴ集出荷貯蔵施設」を稼働し、管内生産分の一元出荷を始めた。4カ所の地区サテライトに持ち込まれたイチゴを、貯蔵施設に集めることで効率的に出荷する。今後はパック詰めなどを行う「いちごパッケージセンター」と連携し、宇城産イチゴの安定供給に努める。

 稼働当日には約1500パック(1パック250グラム)を検査後に出荷した。貯蔵施設は超音波加湿器やユニットクーラー、断熱パネルなど品質維持のための設備を備え、消費地までの「コールドチェーン」輸送に対応する。パレット72枚(約8.2トン分)を収容でき、ピーク期の出荷にも対応する。

 JA営農指導部園芸三課の楠山竜也指導員は「今年は台風の影響でやや定植の遅れが見られたが、その後は順調に生育が進んでいる。宇城の高品質なイチゴを消費地に届けたい」と話した。

 JAいちご専門部会では46戸の生産者が、9.6ヘクタールで作付け。プライベートブランドイチゴの「恋のぞみ(品種・恋みのり)」を統一出荷しており、来年6月までに410トンの出荷を見込む。