熊本の農畜産物

「エースピーマン」出荷スタート JA熊本市

2022.12.02
出荷する「エースピーマン」を確認する営農指導員

 JA熊本市東部ピーマン部会では11月上旬から「エースピーマン」の出荷が始めた。初出荷日はJA東部支店の集荷場に84ケース(1ケース4キロ)が持ち込まれた。14日時点で週2回、日量約30~40ケースを出荷する。11月下旬からコンテナ出荷もスタートし、5月にピークを迎える。出荷は翌年7月上旬まで続き、総出荷量400トン、販売金額1億6000万円を目指す。

 2022年産は昨年より朝夕の気温が低く、雨が少なかったことから生育に遅れが見られ、全体的に乾燥気味だ。一方、病害虫の被害は少なく、品質は良好なピーマンができている。

 県内唯一の「エースピーマン」生産地である同部会では、17人の生産者が4ヘクタールで作付け。全員が化学合成農薬を減らすため天敵を導入し、品質向上に努めている。

 営農指導員は「品質良く、収量もまずまずのスタート。これから徐々に出荷量も増えてくるが、適宜防除を徹底し、安定した収量を確保しながら有利販売につなげたい」と話した。