熊本の農畜産物

露地ショウガの収穫がピーク JA熊本うき生姜部会

2022.11.23
ピークを迎えたショウガの収穫作業

 JA熊本うき管内で露地ショウガの収穫がピークを迎えている。2022年産は台風14号の影響も少なく、概ね順調に生育し収穫を迎えた。11月下旬まで収穫量2600トンを目指し、生産者は早朝から日暮れまで収穫作業に追われている。

 同JA管内は県内一のショウガ産地。宇城市小川町を中心に、同市豊野町や美里町で栽培され、JA生姜専門部会では122人の生産者が68ヘクタールで作付けしている。

 特別栽培に取り組む生産者のうち40戸で、農産物の安全性や環境保全の取り組みを認証する日本版農業生産工程管理(JGAP)の団体認証を取得している。JGAP認証には環境保全や作業者の安全確保、生産工程のマニュアル化など持続可能な農業生産に関わる事項もあるため、持続可能な開発目標(SGDs)の取り組みにもつながっている。

 収穫したショウガは一部を新ショウガとして出荷するが、多くは温度管理の行き届いたJAや各農家の貯蔵施設で保管する。貯蔵することで風味と辛みが増し、ショウガ独特のあめ色になった状態で翌年3月から出荷する。

 同部の中村誠也部会長は「22年度は青壮年部の現地検討会や女性部の他県視察などで産地のレベルアップに取り組んできた。必要経費が上がり環境は厳しいが、責任ある産地として栽培に励みたい」と話した。