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[未来を見つめる わたしの地域のSDGs](85) 高齢者に弁当届ける ふれ愛給食 JA本渡五和

2022.11.24
泉支部長から笑顔で弁当を受け取る女性

 JA本渡五和女性部の本渡南支部では、月1回の料理教室で作った弁当をお年寄り宅へ届ける「ふれ愛給食」を1991年から行っている。地区の民生委員も務める部員が事前に連絡し、一人暮らしのお年寄り宅へ弁当を届けて安否確認をするこの活動は、持続可能な開発目標(SDGs)の目標11「住み続けられるまちづくりを」につながる。

 コロナ禍で訪問を中断した時期もあったが、10月末から再開した。11人の部員で本渡山口地区の21人分の弁当を作成した。JAの生活指導員が考えたメニューに加え、毎回好評の煮しめなど6品目を手際良く調理した。弁当の掛紙には季節感あふれたメッセージが印刷されており、大切に保管しているファンもいる。

 部員が「これから寒くなるので体に気をつけてください」と言って弁当を渡すと、受け取った女性は「いつもありがとう」と笑顔だった。

 支部長の泉満子さんは「このまま活動をやめることになるのではと心配していたが、先輩たちの努力で続いてきた活動を継続できて嬉しい」と話す。

 今後は地元の高校生と一緒に弁当づくりや訪問などを実施したいと計画している。地域と連携しながら、なくてならない組織として、誰もが安心して暮らせるまちづくりの一翼を担う考えだ。