熊本の農畜産物

世界一大きい柑橘「晩白柚」選果スタート JAやつしろ

2022.11.19
初出荷を控え、色付け作業をする福田部会長

 八代市豊原下町の八代果実選果場で11月17日、加温ハウスで栽培された「晩白柚(ばんぺいゆ)」を初選果した。4戸の生産者が約1.7トン、967玉を持ち込み、階級毎に選別や箱詰めした後、165ケースを地元熊本の市場に出荷した。

 一般向けより早く小売業者の店舗飾り用として出荷され、12月から一般発売が開始される。

 八代市果樹部会の福田清和部会長は「台風の影響もなく順調に出荷を迎えることが出来た。食べた後は皮をお風呂に入れるなどして、香りも楽しんでほしい」と話した。

 営農部中央総合営農センター南部営農センター駐在の皆吉隆文係長は「本年産の晩白柚は、外観も玉肥大も良く、食味についても糖度も高く、大変美味しく仕上がっている。晩白柚は見て楽しむ、香りを楽しむ、食べて楽しむと1玉で様々な楽しみ方ができる柑橘の王様。この機会に是非ご賞味いただきたい」と話した。

 「晩白柚」はギネスブックで世界一大きい柑橘に認定されており、地理的表示(GI)保護制度の「八代特産晩白柚」として出荷する。八代郡市で全国の9割以上を栽培しており、大きさや見た目の良さなどから県内外問わず多くのリピーターがいる。年内は贈答用を中心に、関東や関西、九州方面などに出荷。12月から年明け3月上旬まで続く。