
JAくま総合企画課ではフードドライヤーを使った乾燥野菜の利活用について協議している。6月に開かれた生活指導員研修会に参加した同課職員が、この機械で乾燥させた野菜を子ども食堂へ提供している取り組みを聞き「管内の女性部員にも知ってもらいたい。そのためにはまず自分たちで取り組もう」との思いで乾燥野菜や料理を試作した。
乾燥野菜の加工に必要なフードドライヤーはJA熊本県女性組織協議会が導入し、現在はJA熊本市の本所に設置。JAくま管内で生産された数種類の刻んだ野菜を持ち込み、乾燥野菜を試作した。厚みや大きさなど切り方を工夫したナスやキュウリ、甘長トウガラシなど9品目から完成した乾燥野菜は、同JAに持ち帰り、混ぜご飯やみそ汁、キーマカレーなど幅広い料理に活用された。
同課の岡優子さんは「青果として出せない規格外品を乾燥させることで、長期保存が可能となり、使い勝手もよく、食品ロスの削減にもなる。今後は子ども食堂への提供や女性部活動の中でどのように取り組んでいくか検討していきたい」と話す。
この活動は持続可能な開発目標(SDGs)の目標2「飢餓をゼロに」や、12「つくる責任つかう責任」につながる。今後は女性部各支部に報告を実施し、役員研修などを計画している。