
JAあしきた青壮年部津奈木支部ではJA女性部や学校と連携し、食農教育活動に力を入れている。
津奈木町立津奈木中学校では9月下旬、1年生の生徒約30人が、農業体験学習としてダイコンの種まきを体験した。
体験学習は毎年行っているが、今年はじめての試みで、畝立てと畝へのビニール張りも生徒が行った。耕運機の使い方を青壮年部員に教わりながら畝を作り、ビニールマルチを張って穴を開け、女性部員と共にダイコンの種をまいた。
種まきをした畑20アールのうち5アールは、生徒が自ら畝を立てた。この活動は持続可能な開発目標(SDGs)の4「質の高い教育をみんなに」の実現につながる。
畝立てからの体験を始めたきっかけは、学校と町、JA青壮年部が集まって開いた会議で学校から「もっと生徒たちへの教育内容に深みを持たせたい。まず農作物を育てる場所を作ることから始めたい」と提案があったこと。話し合って活動計画を練り、実践に至った。
青壮年部津奈木支部の林辰徳支部長は「生徒に農業の魅力を伝え、より楽しく学んでもらうためにも、どんどん新しい取り組みに挑戦していきたい」と話す。生徒は今後、草取りなどの管理やダイコンの収穫、加工、販売用のパッケージデザインなども体験する予定だ。