熊本の農畜産物

秋の味覚「太秋」初出荷 JA熊本うき

2022.10.30
目ならし会で着色基準を確認する部会員

 JA熊本うき管内で10月中旬、柿「太秋」の出荷が始まった。2022年産は台風が接近した影響も少なく、好天に恵まれたため生育は順調。玉太りも良く、高い糖度に仕上がった。

 生産者は収穫時期を見極めながら作業を進める。初日はJA熊本経済連の第二園芸集送センターで206ケース(1ケース3.5キログラム)を出荷。11月中旬まで総出荷量20トンを目指す。

 生産者の所得向上への取り組みとしてJAでは秀品率の向上を目指した指導をしており、直売所を中心に出荷する贈答用化粧箱入りの販売数を増やすことで、生産者のモチベーションアップにつなげる。

 JA柿部会では43人の生産者が7ヘクタールで作付け。10月上旬にはJA東営農センターで目ならし会を開き、出荷規格や着色基準を確認した。11月上旬に最盛期を迎える。

 長谷誠一部会長は「台風被害も少なく、無事に出荷を迎えた。品質にこだわった共販体制で、産地の発展を目指したい」と話した。