熊本の農畜産物

大玉トマト出荷開始 肥大良好 JA熊本市

2022.10.24
大玉トマトを選果する作業員

 熊本市南区会富町のJA熊本市野菜選果施設で10月上旬、大玉トマトの出荷が始まった。主要品種「麗容」と裂果の少ない「麗妃」「かれん」を試験的に栽培。12日時点で日量130コンテナ(1コンテナ12キロ)を関東、関西中心に出荷。翌年6月まで続き、総出荷量3200トン、販売金額9億円を目指す。

 2022年産は8、9月の高温と日照で多少の裂果があり平年より出荷が1週間遅れたものの、着果、果実肥大ともに良質な出来になっている。昨年は「麗容」の裂果が多かった一方、試験品種の「麗妃」では裂果も少なく、糖度の乗りも良い。

 同部会は38戸が約18ヘクタールで栽培。温度調整や栽培管理を徹底し、市場と生産者の情報交換や圃場(ほじょう)視察に力を入れ。品質向上と生産拡大を目指す。

 営農指導員は「肥料高騰など厳しい情勢ではあるが、高単価で推移できるよう、質が良いものを出荷していく。生産者と情報交換し、出荷終了まで取り組んでいく」と話した。