熊本の農畜産物

秋期大玉スイカ出番 需要増え面積拡大 JA熊本市

2022.10.27
順調に選果を進める作業員

 JA熊本市北部選果場で10月上旬、2022年産秋期大玉スイカの選果が始まった。品種は「羅王」と「三男坊」。近年、秋期での供給端境や気温高による需要の増加が見られることから、10月から11月下旬まで400トンを計画。生産面積が年々増加しているため、選果機器の利用で品質を均一化する。

 22年産は播種(はしゅ)期から交配期に高温が続き影響が心配されたが、玉肥大は良く順調に推移した。台風14号の被害も少なかった。

 出荷前にはJAの担当者が現地に出向き、生産者と内容を確認し平準化した出荷を行う体制を整えている。今後、部会では病害虫対策等に徹底し、11月から来春に向けた準備期間に入る。

 北東営農センターの販売担当、尾方健さん(43)は「熊本県はスイカ生産量では有数の産地になる。秋果実が多い中で、限られた需要に対し10月から6月まで谷間の少ない供給が持続可能となるように、県内産地と共にさらなる産地確立に努めたい」と話した。