熊本の農畜産物

ナス「PC筑陽」出荷開始 JA熊本市

2022.10.17
ナスを選果する作業員

 熊本市南区会富町のJA熊本市野菜選果施設では8月下旬、ナス「PC筑陽」の出荷が始まった。9月28日時点で日量4500箱(1箱4キロ)を全国へ出荷。翌年5月にはピークを迎え6月まで続く。総出荷量1万3000トン、販売金額49億円以上を目指す。

 2022年産は、夏場の高温や台風などが影響した他、資材価格高騰などの厳しい状況が続くが、生産管理と防除徹底で高品質のナスができている。

 JA茄子(なす)部会は169戸が約76ヘクタールで生産。部会の約8割が天敵防除に取り組み、減農薬栽培に努める。定期的に講習会や現地検討会を開き、指導員と生産者で情報共有をしながら栽培技術と所得の向上につなげる。

 営農指導員は「ナスの本格的な出荷が始まった。安定した収量、品質を保てるよう指導に努める」と話した。