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2022年産宿根カスミ本格出荷 JA熊本うき

2022.09.23
出荷されるカスミソウの状態を確かめる部会役員

 全国有数のカスミソウ産地であるJA熊本うき管内で9月上旬、宿根カスミソウの本格的な出荷が始まった。北営農センター(下北)で30ケースを出荷。2023年6月までに、全国各地へ総出荷量6万ケース(約600万本)、販売額5億円を計画している。

 出荷に合わせ、JA花倶楽部(くらぶ)の役員が集まり、出荷されるカスミソウの出来を確認した。JA管内のカスミソウ生産者は46戸で、作付面積は約14ヘクタール。22年産は安定した天候に恵まれ、生育は順調で上位階級の比率がやや高めに仕上がっている。

 同部では出荷量が落ち込む時期も、協力し合いながらカスミソウを安定的に出荷できるように努めている。そのため市場での評価は高く、値決めによる長期契約販売が約6割を占める。来年20周年を迎える同部では、21年産で初めて販売実績が5億円を突破するなど好調な販売を続けている。

 部会では今後、年末や「母の日」の需要期に合わせての目ならし会や現地検討会を予定し、部会全体での品質管理を徹底する。

 JA花倶楽部の尾﨑洋治部会長は「資材の値上がりなどもあるが、部会としてクレームゼロと欠品ゼロを続けながら、有利販売で単価アップにつなげたい」と話した。