
JA熊本市は8月30日、西熊本支店で水稲現地検討会を開いた。
特別栽培米生産者、県、JA経済連、JA関係者ら約20人が参加。県独自の品種で特別栽培米「くまさんの輝き」の圃場(ほじょう)を見学した後、生育概況、栽培管理の注意点など県の普及員が指導した。
今年の草丈は例年並みで茎数はやや多い。一部の圃場でいもち病、紋枯病の発生が見られたが、目立った病害虫はほぼ確認されていない。
「くまさんの輝き」は2000年から15年かけて選抜を繰り返し、育て上げられた水稲品種。味と粘りに優れた極良食味で品質が良いのが特徴だ。短稈(たんかん)で倒伏に強く、高温障害に強いことから作りやすい。
同地区は特別栽培米「くまさんの輝き」生産者が20人いる。その生産者が参加する熊本市農協くまさんの輝き生産研究会は、講習会や現地検討会を随時開いており、消費者ニーズに対応した良質米の安定生産に取り組んでいる。
宮本忠次会長は「高品質でおいしい米を作るために、この現地検討会で栽培のポイントを確認し、安定出荷できるように頑張っていこう」とあいさつした。